輪廻-廻って廻って廻って廻〜る

初めて会社から国際電話というものをかける。

20:00、北島シネマサンシャインにて清水崇「輪廻」鑑賞。

呪怨」とはかなり違うテイストになっていて、うわっ!というショッカーな場面より、体を硬くしながら「あかんあかーん!」と見守ってしまう怖いシーンが多かったな。

あいかわらず「ここでこうだったらいややなあ」というところで、その通りになって、かつ、いやな怖さを味合わされるという場面が多数。
いや、子どものおれだったらトイレいけなくなるトラウマチックなシーン満載ですよ。押入れとか人形とか図書館とかさ。

映画の撮影現場が舞台の映画で、劇中劇の要素もあり、さらに 8mm フィルムの存在もあって、それが映画内で上映されるという入れ子構造というのも好み。
過去と現在、撮影現場と殺人現場、被害者・犯人と転生者を複雑に入り混じらせるという構成も効果的でした。

ゾンビ映画に「女優霊」「サスペリア2」、いろいろなホラー映画を思い出させますね。

この映画、謎解きの要素も入っていて、最後まで気が付かない人はいやーな気分を味わうことになるでしょう。おれはすっかりはめられました。
どんでん返しがあるとのことだったけど、返される前提にさえたぶん俺は気が付いていなかったので、おれの様な先の読めない観客にとっては後味悪すぎ。

主演の優香にも見入ってしまいました。いろいろな表情をさせて遊んでますねえ。黒沢清が出てきた場面では笑ってしまったが。

ほめ言葉としてだけど、相変わらず「酷い」映画を撮る人です。自分の現世の属性にかかわらず前世はいやおうなく決まっており、その因果で唐突に殺されちゃう人が続出。そして、このご時世にを父親が自分の子どもを殺す場面をじっくり見せてくれるわけですよ。ああ、やっぱその辺は「呪怨」のひとなのか。「酷い」虐殺映画だよなあ。

帰宅して、遅い晩御飯。