11年前 - another diary

遅くに出社。問題は続く。悪い予想はあたる。

記憶もおぼろげになっているが、11年前のことを記しておこう。当時はこんな日記も書いてなかったし。

朝方、激しく揺れて目が覚める。前夜、部屋のデジタルピアノを移動して、ちょうど寝ているおれに平行になるようにセッティングしていたのだ。頭にでも落ちてきていたらやばかったのか。

大きな地震のようだ。テレビを付け、ガスの栓を閉めて、再び眠る。岡山の実家から電話があり西宮の兄は無事との連絡。事態が次第に明らかになってゆく。そのまま自転車で出社。

実家から徳島経由で西宮に入るとの連絡。岡山から電車で西宮へ入ることは無理だったのだ。翌日、両親が徳島入り、徳島泊。

三日目、高速艇で大阪南港まで。すし詰めの電車で西宮北口まで。駅はひどい有様だった。

そこから荷物を持っててくてく歩く。被災地の風景は今となってははっきりと思い出せない。多くの人が歩いていた。歩くしかなかったのだ。

兄夫婦のマンションへ。タンスが倒れてきて子どもが危なかったとのこと。
兄を西宮に残し兄の嫁さんと子どもは実家へ戻ることに。

とりあえず大阪まで出る。橋を渡ると別世界、そこにはほぼ日常の生活がある。みんなでご飯を食べた。ホテル関西に泊まった。

翌日は兄と別れて再び高速艇で徳島へ。家族は汽車で岡山へ帰って行った。

その数日後にはおれは再び大阪へ。心斎橋クアトロでカーネーションのライブを見た。おれは日常を続けたのだ。

朝方、退社、帰宅。Vシネ版「呪怨２」。