左手のピアニスト

夕方、北島町創世ホールへ。左手のピアニスト舘野泉のコンサート。

そもそも各地にファンクラブのあるほどの人気と実力も伴うピアニストであるようなのだが、おれはこの前会社のチラシで知ったばかり。会場に入るとすでに行列が。年配のおばさま方が多いみたい。

演奏する手が見えるようにホールの上段中程に着席。開演時間18:30、舘野さん、ちょっと片足を引きずるように登場。左手のみで演奏が始まる。

ベースを押さえ、ハーモニーを奏で、メロディを弾く。基本的にこれをペダル操作とあわせて左手一本でやるわけだ。音数はシンプルになる分、ピアノという楽器の魅力が引き立つような気もする。

かといって、簡単に演奏できるのかといわれると、左手だけでスムーズに展開させるのは、それはそれは難しいわけでして。なんか、見ているおれの方が失礼ながらはらはらして力はいっちゃうんだよね。

最近は右手も少しだけ使っているとパンフレットに書いてあったけど、今回も何曲かで右手を添えるようにして高音域を補うような演奏をしていました。

いったん退場して、続いてはお弟子さんとの競演。四本や六本、二十四本のための連弾作品はあるのに、三本はない。だから頼んで作ってもらったと紹介して、三つの手のための連弾作品を引き始める。優しいメロディにほっとする感じ。

そしてお弟子さんのソロ演奏。ちょっと緊張感もゆるんで安心して聞いていられる。思えばピアノのみのコンサートは初めてか。耳に響くピアノの音を十分味わうように聞いてみる。

コンサートも終盤。再び左手のみの演奏に。左手をいじめるような演奏の数々、早いパッセージではミスもあるけれども、それはしょうがない。最後はロック、ジャズ、ブルースなどをモチーフにしたたのしい作品で終演。

アンコール2曲。最後は連弾で子守歌を奏でて終演。


TSUTAYA で立ち読み。「キーボードマガジン」にProphet '08 という新作シンセ。「ギターマガジン 2007/12号」にチャットモンチーの橋本さん、新しいレスポールのギターとアルバム「生命力」での機材紹介。「ハリウッドムダ脱ぎ女王選手権」というムックが面白そうだが立ち読みは恥ずかしい。仕事して帰宅。